アートメイクは、1度施術すると何年もその部分の皮膚に色が定着するため、ノーメイクであってもまるで化粧したかのような美しさをキープできます。
しかしその便利さの裏には多少のリスクもあるため、アートメイクをする前には必ずそのリスクも確認しておきましょう。
アートメイクをする前に気をつけたいこととは?
アートメイクを施すと、通常は2年から3年、長い人でも5年くらいは色持ちします。その後は次第に色が薄くなっていきますが、決して完全に消えてしまう訳ではありません。
そのため、施術前でのカウンセリングはしっかりと行い、施術後のアートメイクの仕上がりが気に入らなかったということが無いようにしなくてはなりません。
もしもアートメイクを完全に消したいという場合は、医療用レーザーを使って消すか切除して消すことになります。レーザーや切除には少なくとも痛みを伴いますし、
毛根がダメージを受けてその部分に毛が生えてこなくなってしまう可能性もあります。また、皮膚が弱い方の場合はケロイド状態になってしまったり
痕が残ってしまったりする可能性もあることを認識しておきましょう。
アートメイクによるリスクとは?
アートメイクは皮膚に直接色素を入れるため、拒絶反応のリスクや感染症などの危険性も考えられます。
通常、アートメイクに使用する色素はアレルギー反応しにくいものを使用しています。しかし特に敏感なアレルギー体質の人やアトピー体質の人、肌が弱い人などは施術前にパッチテストを行い、使用する色素の安全を確認しておいたほうが賢明です。
体質によっては施術した部分の皮膚が赤く腫れたり、盛り上がったりした状態になってしまう可能性もあります。
そのような場合はすぐに医師の診察を受けるようにしましょう。
また衛生管理がずさんなサロン・クリニックの場合、感染症の危険性もまったくないとは言い切れません。
手彫りや機械彫りのいずれの場合も針やカラーカップ、マスク、手袋はすべて使い捨てが基本です。さらに使い捨てできない部分は、滅菌用の機械にて滅菌処理されたものを使用するのが原則となっています。
アートメイクを施術するサロン・クリニックを選ぶ際は、特に衛生管理に気をつけているところを見て選ぶようにしましょう。
アートメイクでMRI検査ができない可能性について
アートメイクを施すと、MRI検査で問題が生じる可能性があります。
MRI検査とは磁場と電波で体内の画像を撮影する装置を用いた検査で、このときアートメイクで使われている色素の鉱物によってはMRIが反応してしまい、正確な数値が出ない、ヤケドをしてしまう、アートメイクした部分が腫れてしまうなどのトラブルが生じることもあります。
ですが、鉱物含有の色素を使ったアートメイクは現在あまり行われておらず、このようなトラブルが起こることは非常に稀になってきました。
念のためアートメイクを施す前のカウンセリングの段階では、どのような色素を使用するかを確認しておくといいでしょう。