入れ墨(タトゥー)などの場合は、経年劣化で青くなったり赤っぽく変色したりすることもあると言われています。
では、アートメイクの場合もこのような色の変化が起きるのでしょうか。
また、いつもでも美しいアートメイクの色を保つにはどのようなケアが必要なのでしょうか。
アートメイクの変色とその対処方法
アートメイク色素は経年劣化で変色する?
アートメイクの色素も入れ墨(タトゥー)のように年数が経てば色が変化することがあります。
ですが、時代とともに色素の質もかなり向上してきていますので、昔のように色素そのものの色が大きく変色することは少ないです。
日本のアートメイクで使われている色素はアメリカ製のものが多く、FDA(アメリカ食品医薬品局、Food and Drug Administration)認可のものであればアメリカで安全が確認されています。
日本ではアートメイクに対し公的機関による正式なチェック体制がまだ整っていないため、FDA認可というのが高品質の指標とされていることもあります。
アートメイクの色の変化はリタッチで対処
年数を経てアートメイクが薄くなってくると、ブラックだった色は青みがかった色に見え、ブラウンだった色は赤や黄色、ピンクのような色に見えてくる場合があります。
理由としては、ブラックの色素には青い色素が、ブラウンの色素に赤っぽい色素が含まれているため、皮膚の中の色素が少なくなってくると青や赤が目立ってくるからです。
その場合、リタッチを行って新たに色を追加するだけで目立たなくなります。かなり強く色の変化がある場合は、その色に対する捕色を足すことで解決することもあります。
リタッチするまではメイクでカバーできる
アートメイクのリタッチが必要になってきた場合、リタッチするまでの数日間~数カ月間はメイクでアートメイクの色をカバーすることが可能です。
眉毛のアートメイクはコンシーラを使って上からたたくように塗り重ねると、アートメイクの色を隠せます。コンシーラでの下地が出来上がったら、さらにその上からアイブロウペンシルなどを使って丁寧に眉を書いていきましょう。
アイラインのアートメイクの場合は、コンシーラなどで目の近くのアイラインを隠すのはなかなか難しいと思われます。
その場合、濃い色のアイライナーペンシルを使って上から塗りつぶすか、それでも隠せないような場合は、上からまつ毛エクステかつけまつ毛をつけて隠すという方法もあります。
唇のアートメイクの場合は、アートメイクの色よりもさらに濃い色の口紅を使用してみましょう。
いずれにしても、メイクでアートメイクの色をカバーし続けることは大変ですので、早めにリタッチを行うことをおすすめします。
アートメイクの色をいつまでも美しく保つには?
アートメイク施術後のケアが大切
アートメイクは施術後のケアでその後の色持ちも違ってきます。
施術後少なくとも1週間はゴシゴシ洗ったり、肌に刺激を与えたりするようなことをせずに保湿を試みましょう。
また、カサブタができた場合は、無理矢理はがすようなことはせず自然に剥がれ落ちるのを待つようにしてください。
色素が肌に定着してからも、正常な肌のターンオーバーが行われるように素肌のケアを心がけましょう。
乾燥肌にならないように、肌の保湿は十分に行ってください。
アートメイクの色の変化が気になるなら相談を
アートメイクの色の変化を早くて1年くらいで感じる人もいれば、薄くなるだけで色の変化はずっと感じられなかったという人もいます。
たとえ色の変化があったとしてもリタッチで修正可能ですので、何も心配することはありません。
あまりにも色の変化が気になるようでしたら、アートメイクデザイナーとよく相談してみましょう。
使用している色素や調合を少し変えただけで、色の変化があまり気にならなくなったというケースもあります。