日本人に「ノーメイクのとき、特に気になる部分は?」と聞いてみると、「薄いまゆ毛」や「はっきりしない小さい目」という答えの方が比較的多く存在します。
アートメイクではこれらの欠点をきれいにカバーすることが可能です。アートメイクとは皮膚のごく浅い部分に色素を入れる美容技術で、まゆ毛やアイラインなどのかなり繊細な皮膚にも色を入れることができます。アートメイクできれいなまゆ毛やアイラインを入れて、すっぴん美人を目指してみましょう。ここでは眉とアイライナーのアートメイクについて、さらに詳しくご紹介いたします。
まゆ毛のアートメイクについて
「持ち」について
アートメイクは、刺青(いれずみ)よりももっと皮膚の浅い部分に専用の針を使って色素を入れていく技術です。水や汗ですぐに色が落ちてしまうことはありませんが、通常は2~3年、長くても5年ほどで色素が次第に抜けてくる傾向にあります。色持ちをキープするには、数年に1回はメンテナンスをしていきましょう。
まゆ毛のアートメイクの場合、毛の流れに沿って1本1本の毛を書くような形で色素を入れていきます。色や形などを自由にデザインできるので、どのような眉にするかは事前のカウンセリングでしっかりと伝えましょう。
痛みについて
施術には麻酔クリームを塗ることができますが、痛みはそれほど感じなかったという方もあれば、我慢できないほどではないが痛いと感じたという方までさまざまです。1回の施術時間はお店によって多少の違いがありますが30分程度と考えていいでしょう。
濃さについて
まゆ毛に色素を入れたてのときはかなり濃く仕上がるため驚く方もいますが、1週間程で自然な色合いになっていきます。施術直後の濃い色のまゆ毛が気になる方は、事前に前髪など作って隠すようにしておくといいでしょう。
人によって色素の定着には多少の差があります。1回の施術ではなかなか色素が定着しづらいという方は、間隔を開けて3回程度の施術を行うといいでしょう。
アイラインのアートメイクについて
アイラインのアートメイクの場合も、まゆ毛と同じように専用の針を使って同じような手順で施術します。
基本デザインから考える
色や形は事前のカウンセリングにて決めることができます。アイラインの施術部分は、「上のラインのみ」「下のラインのみ」「上下ライン」の3種類あり、「ナチュラル」や「目尻をハネる」「目尻を太くする」など、いくつかの基本的デザインがあります。
目のすぐ近くの繊細な部分に針を入れるため、まゆ毛の施術よりも痛いように想像しがちです。しかし実際はあまり痛くなかったという意見も多く存在します。施術後は少し目が腫れる方もいますが、3日ほどで腫れが引いてくる傾向にあります。
色の定着
まゆ毛の場合と同じように、色素の定着は人それぞれです。まゆ毛の色素は1回で定着しにくかったという方でもアイラインの場合はすぐに定着したというケースもあり、施術箇所によって色の入り具合に違いがあります。アイラインのアートメイクでもまゆ毛の場合と同じように、しっかりとした色が入るまで複数回の施術を行うことは可能です。
まゆ毛、アイラインをアートメイクする際の注意点とは?
まゆ毛、アイラインのアートメイクには次のような注意点がありますので、カウンセリングなどで事前に理解してから施術を行うようにしましょう。
変化することを前提に!
アートメイクはそのままにしておくと次第に色が抜けていきますが、かなりの年月が経っても完全には落ちずに多少色が残ることもあります。
そのため、アートメイクをするときは、色や形が何年残っても後悔しないようなデザインを選んでいきましょう。施術者とよく相談しながら、あまり流行に左右されず、長い期間アートメイクを楽しめるように考えていきましょう。
また、個人の体質や加齢によるたるみなどで、数年後の形が施術直後の仕上がりとは変化してくる可能性もあります。アートメイクのデザインを考えるときは、数年後の変化なども考えて決めていくといいでしょう。
アートメイクの色素にはいろいろな種類があります。中には金属が入っている色素もあり、色持ちはいいのですがMRI検査ができなくなる可能性があります。事前のカウンセリングでどのような色素を使うのかを、確認しておきましょう。
こんな方は注意!
また、「施術当日の体調の良くない方」「妊娠中や授乳中の方」「アトピーやアレルギー体質の方」「緑内障、白内障の方」「皮膚がケロイド状態になりやすい方」「糖尿病や血液疾患をお持ちの方」などはアートメイクの施術を控えた方が無難です。
以上のような注意点を守れば、トラブルなく安心してアートメイクを楽しむことができます。施術前にはカウンセリングをきちんと受け、納得いくまでよく話し合いをしてから施術を受けるようにしましょう。